2012年6月25日月曜日

Metroスタイルアプリの基本構成

 
Metroスタイルアプリのプロジェクト構成について解説を行います。なお、本解説は[Blank App]テンプレートで作成したプロジェクトをベースにした解説となっております。

プロジェクトは主に以下の構成となっています。

  • Properties
  • 参照設定
  • Assets
  • Common
  • App.xaml
  • [プロジェクト名]_TempraryKey.pfx
  • MainPage.xaml
  • Package.appxmanifest
では、各構成がどのような内容かを解説していきます。

Properties

アプリケーションのアセンブリ名/名前空間名やビルドやデバッグ設定を行います。
[Properties]フォルダをクリックする事で以下画像のような画面上で項目設定を行う事も出来ますが、[AssemblyInfo.cs]からコード入力で設定変更する事も可能です。

参照設定

プロジェクトに対してDLLの追加参照や、NuGet管理が行えます。

Assets

テンプレートプロジェクトで自動作成される画像を格納するフォルダです。本フォルダ内で画像を管理する必要はありません。
テンプレートプロジェクトではライブタイル画像やスプラッシュスクリーン画面の画像等が格納されています。

Common








テンプレートプロジェクトで自動作成される共通的に利用するクラスやスタイル等を格納するフォルダです。本フォルダ内で画像を管理する必要はありません。
テンプレートプロジェクトでは共通的に利用するスタイルが定義されている[StandardStyles.xaml]が格納されています。

App.xaml








アプリが起動して最初に実行されるクラスであり、xaml/csファイルがセットで定義されています。他クラスからStaticに参照出来る為、共通の定数や変数、クラスやメソッド等を定義にも使われます。
[App.xaml]にはアプリ全体で読み込むスタイル定義や定数などが定義出来ます。
[App.xaml.cs]にはアプリが起動/一時終了/再開/終了する際に呼び出されるメソッドや、アプリ起動後に表示する画面の起動を行なっています。起動画面の確認はOnLaunchedメソッド内で定義されているNavigateメソッドの引数を確認する事で分かります。

[プロジェクト名]_TempraryKey.pfx





アプリの証明書になります。

MainPage.xaml








[Blank App]テンプレートプロジェクトでの起動する画面です。xaml/ccsファイルがセットで定義されています。

Package.appxmanifest





アプリに関する設定が4つのタブでそれぞれ定義されています。

  • アプリケーションUI

    アプリの表示名やサポート回転の設定、ライブタイル小/大やスプラッシュスクリーンの画像パス設定、共通的に使う背景色やテキスト文字色設定等が行えます。

  • 機能

    アプリ上で利用する機能宣言を行います。ここで宣言している機能のみがアプリ上でAPIを通じて利用可能となります。

  • 宣言

    検索コントラクトや共有コントラクト、バックグラウンドタスク利用などと言った他要因によってアプリ起動を行う為の利用宣言を行います。ここで宣言する事で他要因から本アプリが起動されるようになります。

  • パッケージ化

    アプリケーションのパッケージ情報や利用署名、バージョン情報が設定出来ます。


まとめ

これまでの内容が[Blank App]テンプレートの内容となります。この内容は他のテンプレートでも共通的に使われる構成なので是非覚えておいてください。次は複雑な[Grid App]テンプレートの解説を行いたいと思います。


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